「コンビニ人間」

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 偉い人は言いました。常識とは17歳までに身につけた偏見である、と。

別の人は言いました。世の中と自分、くるっているのはどちらだ、と。

何が正しくて、何が間違っているのか。正しいから多くの人が支持しているのではなく、多くの人が支持しているから正しく見える。というだけの話なのかもしれない。

正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。真っ当でない人間は処理されていく。

そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人たちに削除されるんだ。 

 

「火花」

 

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

好きこそものの上手なれ、とは昔からよく言うものだけれども、一日のうちいくらかの時間を割く程度では、四六時中そのことを考え続けている人間には追い付かない。ましてや、考えようと思って考えているのではなく、もはやそういうものだと信じている阿呆にはどう逆立ちしたところで勝てない。

だけれども、ではそれが世の中に受け入れられるかどうかという話はまた別にあって、あまりに尖りすぎていると世の中には受け入れられないこともある。

プロとは何か。について少し見えたような気がする。

漫才は面白いことを想像できる人のものではなく、偽りのない純正の人間の姿を晒すもんやねん。つまりは賢い、には出来ひんくて、本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現できるものやねん。

 

 

大なるものと小なるもの

 会社帰りに、スーパーでニンジンを買ってくるよう連絡があったので、スーパーに寄ったところ、野菜売り場には、大きなニンジン1本のばら売りと、小さなニンジン複数本が袋に入った袋売りが並んでいた。

 重さはトントン、値段はばら売りのほうが安かった。ということで、コスパ(単純にグラム当たりの値段)を優先してばら売りのニンジンを買って帰ったところ、「何故袋売りを買ってこなかったのか」と問われてしまった。

 

 次の日、サツマイモを買ってくるよう連絡があったので、スーパーに寄ったところ、野菜売り場には、ニンジンと同じく大きなサツマイモ1本のばら売りと、小さなサツマイモ複数本の袋売りが並んでいた。

 重さはトントン、値段は若干ばら売りのほうが安い、という状況。ばら売りか袋売りかを決めるのは単純にコスパではない。小さいのがいっぱい入っていたのほうが何かと便利なのだ。と前日の反省事項を生かし、意気揚々と袋売りを買って帰った。

 

 が、なぜだ。なぜなのだ。サツマイモは大きい1本の方が良かったとのこと。

 

 とかく野菜選びは難しい。

おす

夜、唐突に奥さんに「コンビニ行って甘いものを買ってくる。あなたは何がいいか。」と聞かれたけれど、ぱっと思いつかなかったので、「おすすめを。」と言いかけたものの、そういうざっくりした回答をすると、それはそれで怒られる。と思って途中で言うのをやめたら「おす」としか言えなくて、奥さんに「お酢?は?」と怪訝な顔をされた。という話。

 

なお、最終的には上記のような説明をして、状況は理解してもらえた。

ごたくを並べる前に

まずはとりあえずやってみる。ダメだったらそのあと考える。を今年のテーマにしたい。